SNSを中心に話題を集めているスリムな見切り材。
ステンレス製(3mm)を採用しましたが、床面がすっきりスタイリッシュになりました。
今回はステンレス製(3mm)の施工例、デメリットについて紹介したいと思います。
細部までこだわりたい方は参考にしてみてください。
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【床見切り】ステンレス製(3mm)の見切り材
我が家には計6ヵ所の床見切りがあり、すべてステンレス製の見切り材を入れてもらいました。
まずはキッチン。
キッチンは床材が変わるダイニングとパントリーの境目2か所に入れました。
ランドリー&脱衣所の入り口。
脱衣所は廊下通路の境目1か所に入れました。
関連記事≫【公開】ランドリールーム兼脱衣所の「3畳」は狭いのか?
洗面所の入り口。
洗面所は廊下通路と隣接する書斎入り口の境目2か所に入れました。
トイレの入り口。
トイレは廊下通路との境目1か所に入れました。
費用は46,000円
オプション費用として46,000円かかりました。
見切り材を入れたのは6か所で寸法は5メートル弱。
思ったよりも高い。
もちろん使用する寸法によって費用は異なりますが、アルミ製に比べると5倍くらい高いです。
ただ、ステンレス製の見切り材は家づくりでやりたかったことのひとつ。
妥協はしたくなかったので、思い切って採用しました。
L字型の見切り材
見切り材の形はL字型。
見切り材にもT字型の上から被せるタイプもあります。
ただ、幅3mmだと収まり的にL字型タイプになってしまいます。
また、ステンレス製であればL字型とT字型の費用はそこまで変わらず。
アクセントとして目立たせたいのであれば、あえて幅が太いT字型の見切り材を選ぶという選択肢も。
幅は3ミリ
見切り材の幅は3ミリ。
見切り材の幅はメーカーによってさまざまですが、細いものを選んだほうが圧倒的にスタイリッシュに見えます。
脱衣所の扉を閉めると見切り材が丸見えですが、太い見切り材に比べたらそこまで違和感はありません。
アクセントとして目立たせたいのであれば、幅10ミリ前後の見切り材を選んでも良いかもしれません。
キズの耐性について
入居して半年くらい経ったときに撮った写真ですが、こんな感じでキズが付いています。
光が反射することでよりキズが鮮明に見えます。
「ステンレス製だからキズが付きにくいのでは?」なんてことはまったくありません。
例えば、掃除機をかけたとき、物を移動させたとき、など物体が接触することでキズが付いてしまいます。
もしこれが10mmとかだったら、もっとキズが目立っていたことでしょう。
おそらくアルミ製の見切り材もキズが付くことが予想されますが、目立たせたくないのであれば幅が細いタイプを選ぶべき。
段差について
見切り材は床よりも1mmくらい高く施工されています。
ほぼフラットなので段差と呼べるほど高さはなく、足の指が引っかかったりすることもないです。
床見切り材は床よりも高くなるように取り付ける必要があります。
そうしないと床の端部に足が引っかかってケガをしたり、床材の端部が破損(めくれたり)する恐れがあるからです。
いずれにしろスキルが求められる作業であることから、L字型タイプの見切り材を入れたい場合は早めに打ち上げたほうがいいです。
【見切り材】アルミ製とステンレス製の違い
アルミ製とステンレス製を比較したのが以下の表。
ステンレス | アルミ | |
価格 | 高い | 安い |
見た目 | 鏡のような光沢感 | 白っぽいマット調 |
硬さ | 硬い | 柔らかい |
価格
重ねてですが圧倒的にステンレス製見切り材が高いです。
カタログで価格をざっくり見たのですが、アルミ製に比べるとステンレス製は5倍くらいでした。
また、使用する寸法が長ければ価格も上がるため、何か所というよりか寸法によって価格が変わるのが正解。
コストだけで見ればアルミ製のほうが安いのは一目瞭然です。
見た目
ステンレス製の見切り材は鏡のような光沢感があります。
この光沢感によってスタイリッシュさが生まれ、床の見切り部分がすっきりとした印象に。
ステンレス製でも仕上げ方法によってヘアライン(縦スジ)が入っているものもあり、アルミ製のように光沢感を抑えた製品もあります。
一方、アルミ製の見切り材は白っぽくマット調の質感が特徴。
ステンレス製のようにキラキラしていないので、床の見切り部分に自然と馴染んでくれます。
"良くも悪くも目立たない"そんな感じでしょうか。
ちなみにアルミ製はアルマイト処理(メッキ加工)を施すことによって錆びに対する耐性が上がりますが、白っぽくマット調な仕上がりになるのはこのアルマイト処理によるもの。
また、アルマイト処理の際に染色を施すことによって色味をつけることができ、メーカーによってはさまざまなカラータイプもあります。
硬さ
金属としてみるとステンレスは硬いのに対し、アルミは柔らかいです。
硬いと言っても所詮は金属、キズは付きます。
ステンレス製の見切り材を使用していますが、キズが付いているのがわかりますか?
見切り材にステンレス製を選択したからと言ってキズが付かないわけではないです。
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L字型見切り材のデメリット
L字型の見切り材を入れるにあたって、難色を示すハウスメーカーや工務店も存在します。
- 伸縮によって隙間ができる
- 切断面を揃えるのが難しい
- ステンレス製は光沢によりキズが目立つ
などの理由により後々トラブルになることが多いからです。
L字型の見切り材はT字型のように被せるタイプではないので床の端部が露出します。
そのため、施工の良し悪しが丸見えになってしまいます。
我が家の場合は工務店にお願いしましたが、打ち合わせの段階で釘を刺されるようにしてリスクを説明されました。
無垢床が伸縮して隙間ができる
冬場に撮った写真ですが、見切り材との間に隙間ができているのが分かるかと思います。
無垢床は季節によって伸縮を繰り返し、最終的に縮んで隙間ができます。
縮みによって隙間ができてしまうと、"見た目が悪い"とか"ゴミが溜まる"なんてデメリットが生まれます。
無知の素人からすると「これが普通なの?」「どうにかできないの?」「やり直して」とトラブル原因になることもあるそうです。
見切り材を入れるにしても無垢材が伸縮するのは普通のことなので、リスクを理解をしたうえで施工をお願いする必要があります。
切断面を揃えるのが難しい
無垢材の端部が一部揃っていないのが分かりますか?
隙間的には0.1mmくらいで、近くで見てやっと分かるレベル。
とくにL字型タイプは床材の端部が丸見えなため、仕上がりの見た目がダイレクトに分かります。
職人のスキルに依存する作業なため、ハウスメーカーや工務店にも「実際のところどうなのか?」聞いてみても良いかもしれません。
ステンレス製は光沢によりキズが目立つ
ステンレス製の見切り材は光沢感があってめちゃくちゃおしゃれ。
ただ、光沢感があるがゆえ、小キズなどが目立ちやすいデメリットがあります。
とくに光によって反射することで、キズが鮮明に見えてきます
我が家が採用したのは幅3mmタイプですが、幅が広ければ広いほどキズが目立つことは避けられないでしょう。
ただ、ステンレス製にもヘアラインが入っている光沢感がない製品も存在します。
光沢感がなければキズも目立たないかもしれませんので、ハウスメーカーや工務店に聞いてみてください。
アルミかステンレスどっちにすべき?
これはホントに迷いますよね。
個人的には予算があるならステンレス製にすべき。
ステンレス製は思った以上におしゃれで、床の雰囲気もガラッと変わるからです。
また、幅がスリムであるほど、よりスタイリッシュに見えるのでおすすめ。
ただ、光沢感によりキズが目立ちやすかったり、床材の伸縮により隙間ができるデメリットも。
限られた予算があるかもしれませんが、一生に一度の家づくりであれば、他のオプションを削って予算を確保してもいいと思います。