実際に注文住宅で書斎を作り、日々PCに向かっている筆者が、
「もし今、ゼロから最強のゲーム部屋を作り直すなら絶対にこうする」
という、実体験に基づいた設計の鉄則をまとめました。
カタログスペックだけでは分からない、「夏場の環境」や「騒音問題」など、
住んでから気づくリアルな後悔ポイントを先回りして解説します。
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【大前提】ゲーム部屋は「完全個室」一択。

まず間取りを決める上で、絶対に譲ってはいけないのが
- 「部屋の配置」
- 「独立性」
実際に書斎を作って特に感じたのがこの2つです。
オープン型ではなく「完全個室」にする
ゲーム部屋を作るにしても、「オープン型ではなく完全個室にする」こと。
リビングの一角や寝室続きの書斎は、限られた空間を有効活用できるメリットがありますが、
ゲーマーにとってはデメリットしかありません。
- 集中力の阻害: 生活音が入ってくる
- 音漏れ: キーボードの打鍵音やクリック音が家族のストレスになる
- 没入感: 画面の世界に入り込めない

個室で作った我が家の書斎。
関連記事≫【レイアウト公開】書斎「1.5畳」は狭い?実際に使ってみた分かったこと
壁で仕切られた「完全個室」はまるで「コックピット」のような秘密基地。
余計な視界を遮ることで、「集中力」や「没入感」を高めてくれます。
ゲーム部屋を作るとしても、「完全個室」だけは絶対に譲れません。
寝室から離すのが鉄則
「ゲーム部屋を寝室の隣に配置しない」こと。
これも絶対条件。
自分では「ヘッドホンをしているから静かなはず」と思っていても、
深夜の静寂の中では、物理的な振動音や声は驚くほど響きます。
たった壁一枚隔てた向こう側では、以下のような音が「騒音」となって家族を襲います。
- 激しい操作音: カチャカチャと響くキーボードの打鍵音や、マウスのクリック音
- 振動音: アクションゲームで熱くなった時のコントローラーの操作音
- ボイスチャット(VC): 友人と盛り上がった時の笑い声や、とっさに出る叫び声
もし寝室が隣にあると、「うるさくて寝付けない」「夜中に目が覚めた」と家族に多大なストレスを与えてしまいます。
最悪の場合、家族喧嘩の原因になり、気まずくてゲームができなくなる…なんてことも。
実際、寝室の隣に書斎を作りましたが、就寝中の家族を何回起こしたことか。
キーワードを叩く音、クリック音などは静寂の中では筒抜けです。
関連記事≫【ガチ後悔】書斎の後悔・失敗ポイント4選!こうすれば良かったことまとめ
ゲーム部屋の快適な環境を作るには、物理的な距離をとるのが最強の防音対策です。
夏場の「扇風機」は無意味。エアコンなしでは詰みます
ゲーム部屋の設計で最も後悔しやすい、対策が難しいのが「暑さ対策」です。
ハイスペックなゲーミングPCやPS5などのCS機、そして複数のモニター。
これらが発する熱量は想像以上です。
- 冬場: ファンヒーターや着込めば何とかなる
- 夏場: エアコンなしではサウナ状態で、まともにゲームができない
夏場のゲーム部屋を、扇風機だけで乗り切るのは「絶対に無理」です。

実際に私も「なんとかなるだろう」と扇風機でしのごうとしましたが、
暑い風が来るだけで狭い部屋はサウナそのもの。
パソコン作業に集中するどころか、とても長時間滞在できる環境ではありませんでした。
もしゲーム部屋を作るなら、エアコンの導入は必須条件として加えます。
「狭い部屋(個室)のエアコン」は設計が難しい
ここで一つ、大きな悩みどころがあります。
例えば2畳前後の狭い部屋に、通常の6畳用エアコンを付けたとすると・・・。
- オーバースペックで寒すぎる
- 風が直撃する
- 電気代が・・・
- 家族に絶対反対される
- ほかの部屋と共有(音がタダ漏れ・・・)
これら問題にぶち当たります。
「2~3畳用エアコン」を探してみましたが、検索結果に表示されるのは6畳用エアコンばかり。
また、予算の関係によりエアコンの導入が難しいというご家庭もあるはず。
だからこそ、設計士さんとの綿密な打ち合わせが必要です。
- 全館空調の吹き出し口を付けるか?
- ゲーム部屋を広げるか(4畳~)?
- スポットクーラーで凌ぐか?
- 思い切ってエアコンを付けるか?
「ただエアコンをつければいい」わけではないのが難しいところ。
設計士と相談して、最適な空調計画を練ることも必要になってくるかと思われます。
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プレイ環境を左右する「造作デスク」と「広さ」の正解
サイズの融通が利く市販のデスクを置くのが無難ですが、
もし「造作デスク(備え付け)」にするならサイズ感にこだわりましょう。
造作デスクは「サイズ」が超重要

一般的なカウンターデスクの奥行きは45cm~50cm程度ですが、これではゲーム用途には狭すぎます。
推奨奥行き:60~70cm
理由
- モニターと目の距離を適切に保つため
- 大きなマウスパッドを敷き、腕全体でマウス操作をするため
- キーボードの手前にリストレストを置く余裕を持たせるため
一般的には「奥行き60cm」が多いですが、正直なところ70cmは欲しいです。

実際に60cmで作ってみたところ、モニターとの距離が意外と近く、少し圧迫感がありました。
距離が遠い分にはモニターを前に出せば解決しますが、壁がある以上、
それ以上後ろに下げることはできません。
後から調整が効くように、奥行きは余裕を持って設計するのが正解でした。
推奨横幅:140cm以上

横幅120cmで作りましたが、正直、書斎として使うだけでも「まだ狭い」。
もしゲーム部屋として作り込むなら、最低でも140cm以上は確保したいところです。
理由はシンプルで、120cmだと置けるモニターサイズや枚数に限界があるから。
(27インチモニターを使っています。)
今後、大型のウルトラワイドモニターやデュアルモニターを導入したくなった時、140cm以上あれば柔軟に対応できます。
本格的な環境を目指すなら、将来の拡張性も含めて140cm~が推奨ライン。
結局のところ、デスク幅は「広ければ広いほど良い」です。
関連記事≫【奥行・幅・高さ】書斎に造作デスクを作るときに抑えておくべきポイント
広さは最低でも2畳は確保したい
私の経験上、「1.5畳」では狭く感じます。
理由としては置けるものが限られるうえに、身動きが取りづらく窮屈だから。
もしゲーム部屋を作るなら、最低でも2畳は確保したいところです。
ポイント
- シンプル、コクピット型なら2~3畳
- 廃人仕様、自室(趣味部屋):4~6畳
もしあなたが「シンプルなゲーム部屋」を目指すなら最低でも2畳~3畳、
「廃人仕様(趣味部屋)」を目指すなら4畳~6畳がベスト。
なぜそこまでの広さが必要なのか?
その理由は、快適なゲーム環境を作るための「アイテム」の量にあります。
基本セット(これだけで場所を取ります)
まずは最低限必要なもの。
- ゲーミングPC or ゲーム機
- モニター or 大型テレビ
- ゲーミングチェア
- デスク
- ヘッドセット / スピーカー
これらを配置するだけで、1.5畳だと足の踏み場がなくなってしまいます。
快適さが一気に上がる「環境設備」
さらに、長時間プレイやボイスチャットを快適にするには、これらも欠かせません。
- LEDライト(間接照明・RGB)
- 防音・吸音パネル
- ファンヒーター or 空気清浄機
- コントローラー充電スタンド
没入感・雰囲気づくりアイテム
ここからは「自分の城」を作るためのこだわり要素です。
- フィギュア・ポスター・タペストリー
- ゲーミングラグ
- 遮光カーテン
- 時計
玄人アイテム
- 配線隠し・ケーブルトレー
- 小型冷蔵庫
- デバイス収納棚
- 配信用機材
廃人化セット
ここまですると、もう部屋から出られなくなるかもしれません。
- フットレスト
- モニターアーム
- 複数モニター
- スマートライト連動
理想的なゲーム部屋の広さは「その部屋に何をどれだけ置くか?」によります。
ストイックにゲームだけに集中する「シンプル環境」なら2畳~3畳でも構築可能です。
しかし、あれもこれも詰め込んだ「廃人(自室)仕様」にするなら4畳~6畳は確保したいところ。
また、快適なゲーム環境にエアコンは必須ですが、狭い部屋だと設置が難しいのも事実です。
広いほうがスムーズに導入できるため、空調完備を目指すなら思い切って4~6畳にする選択肢も。
防音・電気・内装でこだわるべきこと

最後に、細かいけれど満足度を大きく左右する設備スペックについてです。
防音は「ドア」で決まる

音が漏れるのは「開口部」、つまりドアからです。
2.4mのハイドアを採用しましたが、遮音性が低く、室内外の音が思った以上に筒抜けです。
関連記事≫【2400mm】LIXILのハイドア「ラフィス」の施工例と気になったポイント
本気で対策するなら「簡易防音ドア」ですが、安くても10万円からとハードルは高め。
もし予算オーバーなら、割り切って「隙間対策」で凌ぐしかありません。
劇的な遮音性は望めませんが、コストパフォーマンスは最強です。
「どこまでお金をかけるか」を予算と相談しながら決めてみてください。
コンセントは「多すぎる」くらいで丁度いい

タコ足配線だらけの部屋は見た目も悪く、ホコリが溜まって危険。
- デスク上(モニター裏): 4口以上(モニター×2、スピーカー、照明用)
- デスク下(足元): 4口以上(PC本体、CS機、ルーター用)
- 部屋の入り口付近: 2口(掃除機やサーキュレーター用)
最低でもこれくらいは確保しておきたいところ。
コンセント計画は、「実際に何を置くか」のシミュレーションからスタートしましょう。

PC本体、モニター、ゲーム機、充電器……。
必要な機材をすべてリストアップし、配置をイメージしてからでないと、適切なコンセントの数や位置は決められません。
ゲーム部屋ではありませんが、書斎を作った際のコンセント計画は下記リンク先を参考にしてみてください。
関連記事≫【位置・数・高さ】書斎のコンセント計画で考えるべきことは?
照明はシンプルに、雰囲気はDIYで
最初から凝った照明計画を進めてしまうとコストが上がります。
ベース照明は調光、調色ができるシーリングライトで十分。

ダウンライトは
- 視界に入ったときに眩しい
- 手元が自分の影で暗くなる
- 配置をミスると致命的
雰囲気はすごく出ますが、ゲーム部屋においてはデメリットがデカすぎる。
もし採用するとしても、調光・調色機能付きのタイプを選ぶと思います。
「ゲーミング部屋っぽい雰囲気」を出したくなったら、
後からデスク裏やモニター裏にテープライトをDIYで貼り付けるだけ。
そもそもゲームは部屋を暗くしてプレイすることが多いはずなので、ベースの照明はシンプルで十分。
窓は「開放感」のためにあってもいい

「ゲーム部屋に窓はいらない」という意見もありますが、
閉塞感が苦手な場合は窓を設置しましょう。
- メリット: 換気ができる、日中の開放感
夜は快適でも、昼間のプレイでは「モニターへの映り込み」が強敵です。
窓の向きや時間帯によっては画面が見づらくなってしまうため、
昼もゲームをするなら遮光カーテンはぜひ設置しておきたいところ。
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まとめ:書斎持ちが語る理想的なゲーム部屋

注文住宅で書斎を実現した私が、もし今「ゲーム部屋」を作るなら……。
絶対に譲れないポイントを5つに絞りました。
完成後に「暑すぎてゲームどころじゃない」「狭くて機材が入らない」と絶望しないために、
これだけは必ずチェックしてください。
ゲーム部屋作りのチェックリスト
- 完全個室にする: オープン型はNG。没入感と防音のために壁で囲う
- 寝室から離す: 深夜のクリック音やVCは、家族にとって騒音でしかない
- 空調対策は必須: 排熱地獄の夏場は、扇風機だけでは絶対に凌げない
- デスクは奥行き重視: 推奨は奥行き60cm、幅140cm以上
- 広さの確保: シンプル派は2畳~、拡張性を考えるなら4畳~
なかでも私が声を大にして言いたいのが「空調対策」です。
私はここの対策を怠ったために、夏場は暑すぎて長時間こもっていられなくなってしまいました。
これらを妥協せずに作り込むことで、日々のストレスをリセットできる最高の秘密基地が完成します。
ぜひ設計士さんと相談して、あなただけの理想のゲーミングルームを作り上げてください。









