平屋を検討している方で、書斎の間取りアイデアについて頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。
というのも、平屋は総2階建てに比べ、間取りが狭くなってしまう傾向にあります。
そのため、限られた間取りでいかにして書斎スペースを設けるか重要になってきます。
前半では実際に平屋(風2階建)を建てた我が家が採用した間取り、 後半では書斎の間取りアイデアで抑えてくべきポイントを紹介したいと思います。
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【平屋書斎】レイアウト公開
平屋(風2階建)を建てた我が家の書斎は寝室の隣になります。
間取り的には寝室の隣ですが、洗面室を抜けて中に入る形になります。
図面だとこんな感じ。
書斎の広さは「1.5畳」で造作デスクがあるだけのシンプルな構造です。
収納棚もありません。
ドアは開き戸で鍵あり。
鍵は付いていますが基本的に使いません。
(妻に絶対に鍵をかけるなと言われています。)
今はこんな感じになっています。
書斎を作るにあった設計士の先生からヒアリングがあり、いくつ書斎の間取りアイデアを提案してもらいました。
例えば
- リビングの一部
- 階段下
- ファミクロの奥
- 寝室の奥
他の部屋と繋がっているドアがない「半個室タイプ」、間取りの一角に書斎を設けた「オープンタイプ」など。
ただ、どうしてもドアがついた「個室タイプ」が譲れなかったので、そのことだけは強く伝えました。
最終的に寝室の隣が書斎スペース(1.5畳)になりました。
平屋のような限られた間取りに書斎を作る場合、どこかを削ることも考えなければなりません。
例えば、洗面所、脱衣所、ファミリークローゼット、トイレなどなど。
我が家は寝室と洗面室の畳数を削ることで書斎の間取りを確保することができました。
妻からは冗談交じりにですが「あんたの書斎のせいで・・」と未だに言われています。
平屋書斎の間取りアイデアは難しい問題です。
「譲れない部分」「妥協できる部分」など優先順位を決めて、お互いが納得する形で計画を進めることが重要です。
書斎の設備
書斎の設備をざっくり紹介します。
書斎の設備
- 造作デスク
- 高所用窓
- 室内内倒窓
- コンセント
- クロス
造作デスク
机は造作になります。
造作デスク寸法
- 奥行:60
- 幅:1235
- 高さ:72(床から机上まで)
- 天板の厚さ:3
用途がノートパソコン、デスクトップパソコンに限らず奥行き「60㎝」以上で作った方がいいです。
寸法をこれよりも短くしてしまうとあとで後悔します。
また、ウルトラワイドモニターやデュアルモニター化などを検討している場合は奥行き「70㎝」以上は欲しいところ。
デスクの右奥に配線用の「穴あけ」をしてもらいました。
ただ、これは後悔ポイントの一つで、真ん中に穴(スリット)を開けてもらうべきでした。
コード類をすべて真ん中へ集約することで、机の上をすっきりさせることができるからです。
造作デスクに関する記事は下記リンク先を参考にしてみてください。
関連記事≫【奥行・幅・高さ】書斎に造作デスクを作るときに抑えておくべきポイント
高所用窓
窓仕様
- メーカー:LIXIL
- 品名:TW 高所用横滑り出し窓
- サイズ:1185×370
書斎の窓は「プライバシー性」の高い高所用窓。
書斎の外側は車通りが少ない脇道ですが散歩コースで人通りが多く、デスク正面に窓を付けてしまうと外から丸見えです。
そこで、外からの視線を遮つつ、光を取り込むことができる高所用窓を採用しました。
窓の位置を高くしたことで「プライバシーの確保」、「籠り感を演出」など集中力やモチベーションが上がる空間に仕上がり満足しています。
窓からの景色を楽しむなら大きい窓を採用するのもありですが、「プライバシーの確保」を求めるなら高所用窓という選択肢も。
室内内倒窓
書斎に室内内倒窓が付いています。
寝室側からの空調を循環させて室温を調整するための窓になります。
書斎のような狭い空間では夏は暑く、とても作業どころではありません。
その対策としてこの内窓をつけました。
コンセント
書斎のコンセントは計7口。(+LANが1口)
デスク上の左側に2口、デスク下の右側に3口(+LANが1口)。
デスク向かって背面の壁下に2口。
多くの電子機器を扱う書斎ではコンセント計画は慎重に行いたいところ。
書斎コンセントの導入に関する詳しい内容は下記リンク先を参考にしてみてください。
関連記事≫【位置・数・高さ】書斎のコンセント計画で考えるべきことは?
クロス
クロスは四方すべて薄目のグレー。
天井のみ濃い目のグレー。
クロスの色によって部屋の印象が変わってきます。
まずは自分好みの色をチョイスし、インテリアコーディネーターと相談しながら選ぶのがベスト。
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【平屋書斎】間取りアイデアのポイント5つ
平屋書斎の間取りアイデアについて抑えておくべきポイントは以下の5つ。
平屋の書斎ポイント5つ
- 書斎を作る目的を考える
- 寝室付近は時間帯に配慮
- 書斎のタイプは3つ
- 空調設備は間取り次第
- 収納棚は目的によって付けるべき
書斎を作る目的を考える
書斎の「目的」を明確にしておくことが最大のポイント。
というのも、書斎を作るためだけに貴重な居住スペースを削るのは賢い選択とは言えません。
例えば
など明確な「目的」がないままではいずれ物置になりかねません。
また、同居人に反対されるのも目に見えています。
我が家の場合は家づくりの段階から妻に「書斎が欲しい」と伝えていました。
ですが、「必要ないでしょ」「間取りが狭くなる」の一点張り。
とにかく相手を説得するために
- パソコン作業がしたい
- 狭くてもいいから欲しい
- 他の間取りは任せる
- 書斎にこもらない
など、目的や譲歩できる部分を伝えたことで何とかオッケーを貰いました。
1階フロアで居住スペースが完成するような平屋の場合、書斎を作るためだけにどこかを削る必要があります。
ですから、書斎の「必要性」や「目的」をよく考えてから検討することをおすすめします。
何のために書斎を作るか考えることで、間取りアイデアもイメージし易くなります。
寝室付近の間取りは時間帯に配慮
寝室付近に書斎を作る場合、作業する時間帯によってはあまりおすすめはできません。
とくに書斎を使う時間帯が夜中~明け方という方。
寝室の一角や隣に書斎を配置してしまうと、就寝中の家族に気を使うことになります。
我が家の書斎は寝室の隣に配置しました。
書斎と寝室は壁を隔てていますが、空調用に作った内倒窓から物音は聞こえてきます。
また、照明の光もそれなりに漏れてしまいます。
書斎を使う時間帯は主にAM4:00~6:00。
これまで椅子が軋む音(キィィ~)で子供を何度起こしたことか。
当然、夜中にはスピーカーは使えず、ヘッドホンを使用。
今では就寝中の家族を起こさないようにマウス、キーワードを静音タイプにし、資料をめくる音にさえ気を使いながら作業をしています。
妻からは「寝てしまえば気にならない」とは言われていますが、本人としてはどうしても気を使ってしまうのが現状。
インターネットで「書斎 間取り図」で検索すると、寝室付近(一角、隣)に配置しているのを多く見ます。
寝室付近に配置するのはまったく問題ないと思います。
ただ、重要なのは使う時間帯。
- 大音量で映画や音楽
- ボイチャしながらゲーム
- オンライン飲み会
夜中にこれらコンテンツを楽しんだり、イベント参加なんて到底できません。
仮にやったとしたら、家族からクレームが来るのも間違いないでしょう。
もし、書斎を使う時間帯が主に夜なら、あえて寝室から離すのも選択肢のひとつだと思います。
ここまでは仕事部屋、趣味部屋としての考えですが、
- 「子供の様子を見ながら作業したい」
- 「ちょっとした読み物、書き物として使いたい」
- 「誰でも使えるスタディスペースにしたい」
これなら書斎を使う時間帯も関係ありませんので、間取り配置の自由度も広がります。
例えば、LDK、パントリー、階段の下、ロフトなど。
ちょっとした空間を活用することで、平屋という限られたスペースでもうまく間取りを確保することもできます。
寝室付近に書斎を作る場合、自分のことだけではなく家族のことも配慮して間取りを計画しましょう。
書斎のタイプは3つ
書斎の間取りによって、部屋のタイプも必然的に決まってきます。
書斎のタイプは以下3つに分けられます。
- 個室タイプ
- 半個室タイプ
- オープンタイプ
個室タイプの書斎
ドアがついた独立型の「個室タイプ」。
個室タイプは「仕事、勉強に集中したい」という方に有効なタイプ。
我が家が採用したタイプもこれです。
個室タイプ特徴
- 「プライバシー」が保たれる
- 「書類」「資料」が保管できる
- 「生活音、騒音」が聞こえにくい
私の経験上、確かにプライバシーは保たれます。
ただ、個室にこもってしまうと家族とのコミュニケーションが取りにくくなってしまうので要注意。
我が家の場合、子供が起きている間は基本的に使用NGとなっています。
生活音に関しては普通の部屋と同じように聞こえます。
ですから、映画や音楽を大音量で楽しみたい場合は「防音壁」や「防音シート」などで施工しないと意味がないです。
防音壁を採用しようとしましたが、予算的に断念しました。
とはいえ、個室タイプは自分好みの空間が作れるので、作業や勉強のモチベーションが上がるのは確かです。
半個室タイプの書斎
寝室の一角など3方向が壁に囲まれたドアがない「半個室タイプ」。
半個室タイプ特徴
- 「スペース」を有効活用
- 「空調」を共有できる
- 個室タイプよりも広々
半個室タイプは採用していないのであくまでも所感になります。
寝室の一角など、限られたスペースでもうまく間取りを確保することができます。
他の部屋と空調を共有できるので、とくに夏場なんかは快適に作業ができると思います。
ただ、寝室の一角に書斎を作ってしまうと、就寝中の家族に気を使いながら作業する羽目になります。
ですから、光漏れ、ボリュームやマウス、キーボードなどの操作音に配慮しなければならないデメリットも。
以前、YouTubeでルームツアーを見ていましたが、デカめのファミクロを抜けた先に書斎を作った家がありましたが、あれは有りだと思いましたね。
いずれにしろ、空調を共有できる「半個室タイプ」は選択肢のひとつになると思います。
オープンタイプの個室
共有スペースなど壁に囲まれていない「オープンタイプ」。
オープンタイプ特徴
- 気軽(誰でも)に使える
- 生活音は聞こえる
オープンタイプも採用していないのであくまでも所感になります。
オープンタイプの最大メリットは作業スペースとして気軽に使えること。
例えば「家事」や「育児」の合間、ちょっと休憩したい時など気軽に使うことができます。
また、子供のスタディスペースとしても使うことができるので、
こんなイメージを持たれている方にはおすすめの書斎タイプ。
実際、YouTubeのルームツアーを見ていても、この理由が多かったです。
また、LDKの一部スペースやリビング階段の下など間取りの自由度が増すこともメリット。
ただし、「生活音」や「騒音」を避けることは難しいので、仕事部屋としての使い勝手はあまり良いとは言えませんね。
平屋という限られたスペースに書斎を設けるのは難しい問題です。
ただ、仕事部屋や趣味部屋として使いたいなら「個室タイプ」をおすすめします。
後悔しないためにも家族とよく話し合いながら書斎作りをすすめて下さい。
空調設備は間取り次第
書斎を作るにあたって問題なのが「空調」。
これはあるあるですが、夏に書斎を使いたいけど「暑すぎて無理」なんてことも良く聞きます。
断熱材が入っているとはいえ、「夏は暑く・冬は寒い」もの。
とくに書斎のような狭いスペースですと、夏は地獄になるのも想像がつきます。
かと言って、書斎だけのためにエアコンを導入するのにも抵抗がある方も多いはず。
書斎に空調をつけるか否かは間取りによります。
個室タイプの場合、6畳以上の書斎なら迷わず付けるべきです。
ただ、2~3畳ほどだとエアコンを付けるか悩みどころです。
というのも、各社が販売しているエアコンのほとんどは6畳未満に未対応。
仮に設置したとしてもオーバースペックですし、設置費用や電気代を考えると勿体ないのが現実です。
ですから、2~3畳ほどの書斎で空調問題を解決するには、寝室などのエアコンと共有するのが一般的。
間取り的には「半個室タイプ」になってしまいますが、快適性を求めるなら「空調設備」は導入すべきです。
我が家の場合は寝室と共有
設計士の先生が提案してくれたのが、隣接している寝室との間に高窓をつけることです。
高窓を付けることでプライベートを保ちつつ、寝室側からの空調を循環させて室温を調整するという案でした。
わたしが書斎を利用する時間帯は明け方の2時間ほどなので、就寝中に使っている空調をうまく利用できます。
絶対必要とは言い切れませんが、書斎に「空調設備」があるほうが作業しやすいのは間違いないです。
書斎に「空調設備」を設ける場合は、営業担当者もしくは設計士とよく相談しながら検討することをおすすめします。
収納棚は目的によって付けるべき
書斎を作る場合、収納棚を設けるのも選択肢のひとつ。
なぜなら、使う目的によって収納棚があった方が断然便利だからです。
例えば、仕事部屋として毎日使うなら「書類」や「資料」などを整理できたり、必要な時にすぐ取り出すことができます。
また、趣味部屋として使うなら「趣味アイテム」を飾ったり、眺めたりすることができるので、自分好みの空間を作ることができます。
ですから、基本的には書斎に収納棚があったほうが使い勝手は良いです。
ただ、我が家の場合は収納棚を付けませんでした。
理由は以下。
- 狭いから
- 物置になりそう
- ほこりが溜まりそう
我が家の書斎は「1.5畳」と比較的に狭い部類に入ります。
「1.5畳」ほどの間取りに収納棚をつけてしまうと、圧迫感が出てしまうと思ったからです。
「狭いけどゆったりとした空間」「シンプルな見た目」そんなイメージで書斎を作ったのも理由のひとつ。
妻からは「ホントに要らないんだね」と何度も釘を刺されました。
書斎の使用目的は「パソコン作業」をメインとして考えていたので、机にパソコンさえ置ければこと足ります。
また、収納棚があると物をドンドンと置いて物置になってしまいそうですし、ほこりが溜まって掃除をするのもめんどくさそうと思ったからです。
書斎に収納棚はあった方が便利ですが、サイズによっては間取りが狭くなってしまうことも。
関連記事【レイアウト公開】書斎「1.5畳」は狭い?実際に使ってみた分かったこと
書斎作りは目的が重要
書斎作りのポイント5つ
- 書斎を作る目的を考える
- 寝室付近は時間帯に配慮
- 書斎のタイプは3つ
- 空調設備は間取り次第
- 収納棚は目的による
書斎の間取りアイデアで重要なことは「目的」。
「目的」さえ明確になれば、間取りの場所、書斎のタイプ、空調設備の導入、収納棚の有無、これら抑えてくべきポイントが必然的に決まってきます。
そのためには家族とよく話し合い、お互いが納得する形で間取りアイデアを決めることが大切です。
反対されたまま家づくりを進めるのは気持ちのいいモノではありません。
「譲れない部分」「妥協できる部分」を決めたら、設計士や担当者などに自分たちの考えを伝えることが重要と言えます。