初めての家づくりにおいて「後悔」や「失敗」は必ずあとから出てくるもの。
今回は書斎を実際に作ってみて感じた後悔・失敗ポイント、ネット上でよく見る後悔、失敗例を紹介したいと思います。
これから注文住宅で書斎を検討している方は参考にしてみてください。
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【書斎】後悔・失敗ポイント4選
後悔ポイント
- 書斎を寝室付近に作ってしまった
- 開き戸にしてしまった
- 造作デスクの穴位置を失敗した
- ロールスクリーンと開閉チェーンが干渉
書斎を寝室付近に作ってしまった
最大の後悔ポイントは書斎を寝室付近に作ってしまったこと。
なぜなら、就寝中の家族に気を使いながら作業する羽目になるからです。
人によって家族構成や環境が違うため一概には言えませんが、
書斎を使う時間帯がおもに夜~朝方の方は検討したほうがよさそうです。
我が家の書斎は個室タイプで間取り位置は寝室の隣。
書斎を使う時間帯は夜もしくは朝方になります。
家族(妻、子供)が就寝中にパソコン作業をするわけですが、これが厄介。
- キーボードを叩く音
- マウスをクリックする音
- 椅子が軋む音
これら動作音によって子供を何度起こしたことか。
もちろん、夜中にスピーカーは使えずイヤホンを使用。
キーボード、マウスは静音タイプに買い換えました。
妻からは「寝てしまえば気にならない」と言われていますが、作業をしている本人からすれば気を使ってしまいます。
物音に配慮しながらの作業はストレスが溜まりますし、何よりも捗りません。
一応、寝室とは壁を隔てていますが、物音はそれなりに聞こえてしまいます。
ですから、寝室の隣に書斎を作るにしても、完全に音をシャットアウトしたいなら防音仕様に施工しないと意味がないです。
よく、寝室の一角に書斎を作っているのを見かけますが、あれはよく検討したほうがいいです。
もちろん、書斎を使う時間帯が日中だったり、自分だけの寝室であれば全く問題ないです。
ただ、先ほども言ったように就寝中の家族がいる環境ですと、非常に作業がしづらいです。
NG例
- 大音量で映画や音楽
- ボイチャしながらゲーム
- オンライン飲み会
夜中にこれらコンテンツを楽しんだり、イベント参加なんて到底できません。
間取りの問題もあるかと思いますが、寝室付近に書斎を検討中の方はよく検討してみてください。
関連記事≫【平屋書斎】間取りアイデアを「実例」「体験談」をもとに解説
開き戸(内開き)にしてしまった
書斎「1.5畳」における話になりますが、ドアを開き戸(内開き)にしてしまったこと。
実際に使ってみると不便なことも出てきます。
ドアと机との距離感が近く、作業中にドアを開けられると椅子と干渉してしまいます。
外側から開けられることはほぼないのですが、厄介なのが部屋から出るとき。
椅子に座っている状態からドアを開けようとすると、同じように椅子と干渉してしまいます。
ですから、椅子を机の下に収納してからでないと外へ出られません。
ちょっとした動作ではありますが、これが毎回だと結構めんどくさいです。
また、開き戸(内開き)にしてしまうと、開閉されるスペースに物を置くことができません。
画像の位置に収納棚(市販品、造作)などを置いてしまうと、ドアを開けたときに干渉してしまいます。
書斎「1.5畳」においてこのデッドスペースはかなり痛い。
引き込みスペースがあるなら開き戸のほうが使い勝手は良さそうです。
ただ、我が家の場合は間取りの構造的に無理でした。
もし、もう一度設計し直すなら開き戸(外開き)か、間取りを変更して引き戸にするかと思います。
造作デスクの穴位置を失敗した
デスクの右奥1箇所だけ配線穴を開けましたが、個人的には失敗したかなと思います。
穴の数には問題ないですが、気になるのは穴位置。
右奥に開けてしまったことで、コードが机の上を這っているのが丸見えになってしまいました。
気にならない人なら問題ないですが、やはり気になる。
理想としてはこんな感じで真ん中へ大きめの「スリット」を開ければよかったです。
これならコードの露出を最小限に抑えることができるからです。
造作デスクへ配線穴を開けてもらう予定の方は「コードをどこへ這わせるか?」を考えておきましょう。
関連記事≫【奥行・幅・高さ】書斎に造作デスクを作るときに抑えておくべきポイント
ロールスクリーンと開閉チェーンが干渉
高所用窓の開閉には「ハンドルタイプ」と「チェーンタイプ」がありますが、チェーンタイプにしてしまったことでロールスクリーンと干渉してしまいました。
その結果、ロールスクリーンを一番下まで下げることができず、隙間から光が漏れてしまうという致命的ミスが起きました。
ただ、この件はロールスクリーンを付ける時点で分かっており、業者から「内付けにすると窓の開閉オペレーターと干渉しますよ。」とは言われていました。
外付けにするにしても窓が天井いっぱいまで付いているので「ブラケットがつけられない」ということで断念。
対策としては
- 「このまま内付けにするか」
- 「天井から吊るすか」
この2択を迫られました。
天井を傷つけられたくなかったこと、予算が高くなってしまうということで内付けを採用しました。
実際に使ってみた感想としては、確かに見た目は気にはなるが、光漏れに関してはそこまで気になりません。
椅子に座っている状態から撮影しましたが、どちらかと言えば左右の隙間からの光漏れが気になります。
高所用窓を採用したことにより、死角となる部分だけに光が漏れていることが考えられます。
ですから、「画面反射する」とか「画面がに見づらい」とかはなくパソコン作業するには何の支障もありません。
気になるのは見た目だけ。
ちなみに寝室はハンドルタイプを採用しましたが、こんな感じで綺麗に収まっています。
今思えば「書斎もハンドルタイプにすればよかった」と後悔しています。
書斎に高所用窓を取り付け予定の方は「窓の開閉タイプ」と「ロールスクリーンの付け方」に注意してください。
【書斎】よくある後悔・失敗例
後悔・失敗の改善策
- 書斎は必要なかった
- エアコンをつければよかった
- 西側に窓を作ってしまった
- コンセントが足りない
- 有線(LAN)を引いておけばよかった
- 造作デスクをやめればよかった
- 広すぎた、狭くてもよかった
ネット上でよく見かける書斎の後悔・失敗例について、実際に書斎を作った目線から解説したいと思います。
書斎は必要なかった
「夫の希望で書斎を作ったけど、やっぱり必要なかったかも・・・。」という声もよく聞きます。
貴重な間取りスペースを削ってまで作った書斎がなぜ使われなくなるのか?
- 目的がないまま作ってしまった
- 書斎を利用する時間がない
- コミュニケーション不足を懸念
仕事で使うわけでもない、趣味も中途半端、明確な目的がないまま書斎を作ってしまい後悔するパターン。
例えば「住宅展示場で見た書斎が忘れられない」「あったほうがいいかも」など、その場のテンションだけで決めてしまう方もいます。
結局、最初だけ使ってあとは物置部屋になってしまうことも。
仕事が忙しい、家事や育児に追われる、こうした理由により書斎を使う時間や余裕がない方もいます。
例えば、平日は仕事で遅く帰宅、そこから家事や育児をこなすと書斎を使う時間や余裕がない。
結局リビングで過ごすことがほとんどになってしまい、「書斎はなくてもよかったかも・・・」と後悔する方も少なくありません。
我が家の場合、妻から「家族との時間を大切にして欲しい」などの理由から反対されていました。
確かにコミュニケーション不足により家族との仲が悪くなるというのはよく聞きます。
わたしもそのことについては懸念していましたが、それでも書斎はやっぱりほしい。
そこで「子供が起きているときは使わない」「狭くていいから欲しい」など条件付きでなんとか書斎スペースを確保することができました。
実際、書斎を使うのは朝4:00~6:00の2時間。
限られた時間の中で使うようにした結果、今ではもう朝活が日課となっています。
結局は書斎を使う時間帯が生活リズムの中にあるか、ルーティンとして確立されるかがポイントかと思います。
「仕事で使う」、「趣味に没頭したい」など明確な目的があるなら迷わず作るべきです。
ですが、書斎を使う目的があいまいではいずれ使わなくなることが予想されます。
エアコンを付ければよかった
とくに夏場。
部屋が暑すぎて作業どころではなく、エアコンを付ければ良かったと後悔する方が多くいます。
エアコンを付けない理由は以下。
- 部屋が狭いから
- 予算的理由により断念
- 窓があるから
- 常にいるわけではないから
書斎だけのためにエアコンを設置するのにも抵抗があったり、予算的な理由により導入を断念する方も少なくありません。
また、換気窓があればエアコンは不要という考えや、たまにしか使わないのにエアコンを付けるはもったいないという方も。
私の経験上、畳数に関わらず空調設備は導入しておいたほうが無難です。
というのも、個室タイプのような狭い部屋は熱が籠りやすく、夏場はとても長時間作業できる環境ではありません。
熱中症になるリスクありますので、快適に過ごすには何かしら空調対策が必要となります。
我が家の場合は書斎に室内窓を設けました。
隣室(寝室)からエアコン風を循環させて、室内を快適な温度に保つという考えです。
書斎を使うのはAM4:00~6:00の間なので、就寝中のエアコンをうまく利用できるのもメリットと言えます。
ただ、この室内窓から音漏れがしてしまうのが唯一のデメリット。
書斎に必ずエアコンが必要とは言い切ませんが、夏場のことを考えると空調対策はしておくべきです。
西側に窓を作ってしまった
書斎の西側に窓を作ってしまい後悔するパターン。
西側に窓があると、午後から夕方にかけての強い西日が入り込みます。
とくに夏場は室温が急激に上昇するためエアコンは必須。
また、エアコンをつけていても室内温度が下がりにくく、電気代などのコストも無駄に消費してしまいます。
フリーランスや在宅勤務(テレワーク)の方など、日中に書斎を使う場合は西日の影響を受けない間取りにしたほうが無難です。
我が家の書斎は東側にあり、西日の影響を受けない間取りになっています。
そのため、日中は西側の部屋に比べると快適に過ごせます。
また、日差しにより画面が見えづらかったり、パソコンに直射日光が当たるという心配もありません。
やむを得ず西側に窓を設ける場合は、遮蔽(アウターブラインド、断熱カーテン)対策をしっかり行いましょう。
コンセントが足りない
実際に書斎を使い始めてみると「コンセントの数が全然足りない」なんてことも後悔ポイントとして挙げられます。
なぜコンセントの数を少なく見積もってしまうのか?
- 扱う電子機器の数を把握していない
- 将来的に電子機器が増えていく
初めての家づくりにおいてコンセント計画は分からないことだらけ。
例えば、「この位あれば十分でしょ」とコンセントの数だけで物事を考えてしまい、いざ電子機器を使おうとしたらコンセントの数が足りないなんてことも。
また、将来的に増えるであろう電子機器に対してコンセントがまったく足りず、結果的にタコ足配線で対処する羽目に。
書斎では多くの電子機器を扱うため、コンセントの数は多めに見積もったほうが無難です。
余ったら余ったで使わなければよいだけで、困ることはありません。
我が家の書斎は7口(+LAN)にしました。
実際に使っているのは5口ですが、将来的にはデュアルモニター化などを考えています。
コンセントの位置、数、高さに関する記事は下記リンク先を参考にしてみてください。
関連記事≫【位置・数・高さ】書斎のコンセント計画で考えるべきことは?
有線(LAN)を引いておけばよかった
「無線(Wi-Fi)があるから、有線(LAN)はいらないでしょ」と考えていても、
実際に住み始めてみると「通信が遅い」とか「電波が弱い」など後悔するパターン。
書斎でパソコンやゲームを考えている方は、有線(LAN)を必ず引いておくべきです。
有線(LAN)にするとこんなメリットがあります。
- 回線の安定性
- 通信速度が速い
- 将来を考えて
無線(Wi-Fi)は場所によって電波が届きにくく、インターネットが快適に利用できないことも。
一方、有線は障害物(壁・天井)や、電子レンジなどが発する電波の影響を受けにくく、安定した通信が可能。
また、高速通信ができるため、データのやりとりをする際にも都合がよいです。
例えば、FPSなどのオンラインゲームでもラグ(遅延)が起きにくく、快適にプレイすることができます。
入居後に有線(LAN)を引く場合、壁や天井にケーブルを這わせて施工するので手間がかかります。
また、工事費用も数万円かかるので、金銭的ダメージも大きいです。
我が家の書斎は机の下にLANポート(1口)が付いています。
あと、リビングと子供部屋(×2)にそれぞれ1口ずつ付けました。
リビングのテレビではアマプラ、YouTubeなどを頻繁に視聴するので必須です。
子供部屋に付けるべきか悩みましたが、将来的にあって損はないだろうということで付けました。
造作デスクをやめればよかった
造作デスクは寸法など自由度の高い設計が可能ですが、なかには「やめればよかった」「寸法を間違えた」という意見もチラホラ聞きます。
後悔ポイントとして挙げられるのが以下の内容。
- 奥行きを狭くしてしまった
- レイアウト変更ができない
- 市販の机が置けない
ネット上でよく見かけるのが奥行きを狭くしてしまったこと。
奥行きを狭くしてしまうと、パソコン画面との距離感が近くなり作業がしづらくなります。
サイズの大きいモニターに買い換えようにも、設置スペースがなく断念せざるを得ません。
また、プリンターなどの大型の電子機器が置けず、仕事部屋としての使い勝手が悪くなってしまうことも。
造作デスクは壁に固定して作られるため、「移動」や「撤去」ができません。
そのため、配置換えなどのレイアウト変更ができません。
とくに机の向きを変えることができないため、人によっては飽きてしまったり、
自分好みの空間にできずモチベーションが下がってしまうことも。
また、自分好みのデザインや最近人気の昇降デスクなど、市販品の机に買い換えることができません。
市販の机はサイズやデザインがさまざま。
あえて造作デスクを作らず、市販品という選択肢も視野に入れてみるのもあり。
我が家の書斎は造作デスクを作ってもらいまいした。
寸法は幅1,200、奥行き600、高さ720になります。
造作デスクはサイズさえ間違えなければ使い勝手がよい家具だと思います。
造作デスクに関する詳しい内容は下記リンク先を参考にしてみてください。
関連記事≫【奥行・幅・高さ】書斎に造作デスクを作るときに抑えておくべきポイント
広すぎた、狭くてもよかった
実際に書斎を使い始めてみて「もっと狭くてよかったかも」と後悔する方も少なくありません。
自らの希望で広く作ったのになぜ後悔してしまうのか?
- 無駄に広すぎて、落ち着かない
- 籠り感を演出できない
- 他の間取りが狭くなってしまった
広く作りすぎたことで、「無駄に広い」「もっと狭くてもよかった」という意見。
たいして置くアイテムがないにも関わらず、4~6畳の間取りにしてしまうと無駄なスペースが出てしまいます。
限られた間取り中で無駄なスペースが出てしまうのは非常にもったいない。
ですから、書斎に「何を置くか?」「どんな使い方をするか?」によって間取り広さを決めるべきです。
基本的に書斎は「机、椅子、収納棚」さえあれば成り立つので、とくに置くアイテムがなければ2~3畳あれば十分です。
広く取りすぎてしまったことで「籠り感」や「秘密基地感」を演出できずに後悔してしまうことも。
間取りは狭いほうが雰囲気のある空間を作ることができます。
実際にインスタやピンタレストで検索すると、おしゃれな書斎は2~3畳の間取りばかり。
ですから、自分好みの空間を作りたいのであれば、なるべく狭い間取りを採用すべきです。
書斎スペースを広く取りすぎたことで、ほかの間取りが狭くなってしまい後悔するパターン。
ほかの間取りが削られるのは仕方がないことですが、あまりにも広く取りすぎるのは賢い選択とは言えません。
快適な住空間を構築するなら、書斎間取りの優先順位は下げるべき。
とくに4~6畳を採用予定の方は「ホントにその広さでいいか?」と検討し直してみてください。
我が家の場合は寝室と洗面所の間取りを削って書斎スペースを確保しました。
1.5畳の狭い間取りになってしまいましたが、書斎としての機能を十分に果たせています。
関連記事≫【レイアウト公開】書斎「1.5畳」は狭い?実際に使ってみた分かったこと
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書斎作りで後悔しないためには?
後悔しないためにやるべきこと
- ひたすら調べる
- シミュレーションする
後悔しないためには「ひたすら調べる」コレに尽きます。
「書斎 後悔」「書斎 失敗」で検索するとたくさんの記事がヒットします。
こうしたネットの情報は貴重で、家づくりをされた方しか知ることのできない情報を得ることができます。
とくに実際の写真付きで詳しく解説されている方のブログは信憑性があり参考にすべき。
また、インスタやピンタレストなどのサービスもアイディアの宝庫。
わたしもアカウントを作って活用させてもらいました。
情報を得るだけでなく、シミュレーションすることも重要。
実際に使うことを想定したシミュレーションを何度も繰り返すことで理想的な書斎を作ることができます。
ぜひ、後悔しない書斎作りを進めてみてください。