家づくり経験談

ウッドショックで70万円増額…それでも家を建てた我が家の決断と後悔

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施主C
施主C
ウッドショックってどうなったの?

これは、最近よく聞く言葉です。確かに2023年以降、木材価格は落ち着きつつあります。

でも、我が家が家づくりを始めた2021~2022年、まさにそのウッドショックの影響をモロに受けた世代です。

結果、当初の見積もりより約70万円も建築費が上がりました

この記事では、

  • ウッドショックとは何だったのか?
  • 実際に70万円増額したとき、どう感じたのか?
  • 70万円値上がりで今思うこと

我が家の体験談をベースに、正直にすべてお話しします。


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ウッドショックとは?簡単におさらい

ウッドショックとは、2020年頃から始まった世界的な木材価格の高騰現象です。

主な原因は以下のとおり

ウッドショックの原因

  • コロナ禍による供給停滞
  • アメリカ・中国などでの住宅需要急増
  • コンテナ不足や輸送コストの上昇
  • ロシアのウクライナ侵攻が影響

この結果、木材価格は2〜3倍にも跳ね上がりました。

特に日本のように輸入木材に依存している国では、住宅建築費が数十万円〜数百万円単位で増加するケースが多発しました。

例えば、積水ハウスや大和ハウス工業、住友林業といった大手ハウスメーカーでは、木材価格の高騰を受けて建築費用が大きく上昇。

積水ハウスでは、2021年〜2022年にかけて平均で約150万円〜200万円の値上げが報告されており、

大和ハウス工業も同様に100万円以上の価格改定を実施しています。

住友林業においても、資材価格の高騰を理由に契約後の追加費用が発生するケースが増えていた時期。

これらの価格上昇は、木材だけでなく、鉄鋼製品や燃料費の高騰も影響しており、住宅全体の建築コストを押し上げました。

結果として、多くの施主が予算の見直しやプラン変更を余儀なくされたわけです。

我が家の実体験:ウッドショック70万円値上がり

我が家が注文住宅を検討し始めたのは2021年。

工務店と契約し、迎えた2022年。

地盤改良費用で落ち込んでいた私たちが立ち直りかけた矢先、営業担当者から容赦ない一言が。

「ウッドショックの影響で、木材価格が上がってしまいました…」

追加で出された見積もりは、当初より70万円アップ

正直、衝撃でした。

「え、もうこの金額(見積もり)で決まってたんじゃないの?」

「追加でそんなに上がることある?」

そんな状況の中、営業担当者から渡された資料には「社外秘」という文字が。

そこには、ウッドショックの影響で各ハウスメーカーがどれくらい価格を上げているのかが一覧になっていました。

数十万円程度の上昇で済んでいる会社もあれば、数百万円単位で値上がりしているところもあって、

「え、ここまで上がってるの…?」と目を疑うような金額も。

営業担当者からの具体的な説明は以下の通り。

  • 昨今の世界的な木材不足により、木材価格が急騰
  • アメリカ、中国などの住宅需要が急増し、木材の争奪戦が勃発
  • コロナ禍の影響で、供給体制が追いついていない
  • 日本国内にも木材が届きにくくなり、調達コストが大幅に上昇
  • 今後、さらに値上げする可能性がある
  • 原材料費の上昇分を完全に吸収するのは難しく、一部価格改定
  • 同等の代替材を活用してコストを抑える
  • 最新の見積りでご案内
  • 状況の詳細や今後の見通しについてもしっかりとご説明

ウッドショックの影響については、テレビやネットのニュースで頻繁に報じられていたので、どこかで他人事のように感じていました。

しかし、実際に自分たちの家づくりの現場で価格の高騰や資材不足に直面すると、その深刻さに驚きとショックを隠せませんでした。

もちろん、納得できるまで説明を受けましたが、資材価格の急騰はどうにもならないのが実情。

迷いと葛藤

帰りの車の中はどんよりした空気。

建築費70万円アップ───坪単価2.2万円の増加。

家づくりの打ち合わせも進み、見積もりも固まってきた矢先にこの値上がりは痛すぎる。

正直、かなり悩みました。

  • この先、さらに値上がりするかもしれない…
    → 今決めないと、来月にはまた金額が上がっているかもしれないという不安。
  • 「待っても下がる保証なんてない」
    → 木材価格が落ち着くのを待とうかと思いましたが、誰にも“いつ”とは言えない状態。
  • 「予算を上げるべきか、それとも間取りや仕様を見直すべきか…」
    → やりたいこと全部を叶えるのは難しい?何を優先するか悩んだ。
  • 「今、決断しないと工期もどんどん延びてしまう」
    → 決断を先延ばしにすればするほど、完成が遅れるプレッシャーも。
  • 「理想の家を建てたい気持ちは変わらない。けれど不安も大きい」
    → モヤモヤしながらも、自分たちが望む家づくりを諦めたくない気持ちも。

これら迷いと葛藤があったわけですが、なによりも夫婦共々「早く家を建てたい」という感情が。

  • 土地購入済み
  • アラフォー(当時38歳)であること
  • 子供が小学校に入学する前に引っ越したい

すでに土地は購入済み。

固定資産税も発生しますし、何より時間が経つほどに生活設計がずれていく不安もありました。

さらに住宅ローンの返済期間を考えると、先延ばしはリスク。

少しでも若いうちに組んでおきたいという気持ちも。

そして、子どもが小学校に上がる前に引っ越したい。

悩みつつも最終的には了承せざるを得ませんでした。

【後悔】ウッドショックの影響で今思うこと

正直に言うと、70万円の値上がりは完全にタイミングの悪さが原因でした。

私たちの場合、家づくりの計画を進めていたちょうどウッドショックのピーク時と重なり、

木材価格の高騰や建築資材の不足が一気に押し寄せてきました。

急ぐこともできず、逆に待てばさらに価格が上がるかもしれないという不安の中での決断。

結果として、もう少し早く動いていればこの値上げを回避できたのではないか?という思いは今も強くあります。

この経験から「家づくりはタイミングも大きな要素だ」と痛感。

自分たちでコントロールできない部分も多く、

運や時期が合わなければどうしても追加費用が発生してしまうこともあるのだと実感しました。

子育て世帯を対象とした補助金80万円も、このウッドショック対策費によってほぼなくなってしまいました。

予想外の出費は痛すぎる。

関連記事≫【子育て世帯に朗報】新築住宅で補助金「80万円」もらえた話


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ウッドショックは落ち着いたのか?【2025年】

私たちが家づくりを進めていた2021年から2022年は、ウッドショックの影響で木材価格が急騰し、建築費も大きく上昇しました。

しかし2025年現在、木材価格はおおむねウッドショック前の水準にまで戻りつつあります。

ただし、木材以外の建築資材や人件費は依然として高い水準にあり、建築費全体が大きく下がったわけではありません。

また、一部のハウスメーカーや工務店ではウッドショック時の価格を据え置いているケースも見られます。

これから家づくりを検討される方は、最新の見積もり内容をしっかり確認し、慎重に計画を進めるのが無難。

まとめ|家を建てるタイミングは「運」もある

ウッドショックの影響で、当初の予算より70万円も建築費がアップした我が家。

あの時、数年早く動いていれば、この大幅な値上がりは避けられたかもしれません。

値上がりを通達されてからは予算の見直しや削れる部分の検討に時間を取られ、

精神的にかなりストレスを感じることもありました。

価格の変動など自分たちではコントロールできない部分があるのも事実です。

これら経験を経て、今では「家を建てるタイミングは運もある」と痛感。

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