LDKを「L字型」にすべきかお悩みの方もいるのではないでしょうか。
もっとも多くの時間を過ごすLDKについては、間取りや使いやすさにこだわりたいのも当然。
我が家のLDKはL字型(21帖)を採用しました。
関連記事≫【レイアウト公開】L字型のLDK(21帖)は狭い?広い?
今回は実際に住んで感じたL字型LDKの使いやすさ、メリット・デメリットについてご紹介します。
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【本音】L字型LDKは使いやすい?
L字型のLDKは使いやすいです。
とくに「横並びダイニングキッチン」の使い勝手がよく、家事の効率がグッと上がります。
これだけでもL字型にする価値はあります。
また、リビングとダイニング続きの間取りは”コミュニケーションが取りやすい”のも特徴。
例えば、リビングで誰かが寛いでいるときに、ダイニングテーブルから会話ができたり、お茶をしながら子供の様子やテレビを見ることも可能。
距離感が近いからこそできる間取りとも言えます。
ただ、使い勝手だけで見れば「横並びダイニングキッチン」だけとも言えます。
ですから、メリット、デメリットを見て、総合的に判断してもらった方が採用基準としては分かりやすいかと思います。
【L字型LDK】メリット3選
- 「横並びダイニングキッチン」で配膳が楽
- 「中庭・バルコニー」との相性が良い
- 空間ごとに「メリハリ」がつく
「横並びダイニングキッチン」で配膳が楽
L字型LDK最大のメリットは「横並びダイニングキッチン」。
よくインスタやYouTubeで「横並びキッチンはおすすめ」なんて紹介されていますが、まさにその通り。
「横並びダイニングキッチン」はとにかく食事の配膳や片付けがラクです。
なぜなら、ダイニングとキッチンが真横に繋がることで、最短距離で料理を運ぶことができるからです。
賃貸アパートに住んでいたときは、キッチンからグルっと回ってリビングへ配膳していました。
これが地味にめんどくさい。
品数が多いと往復の回数も増えますし、片付けのためにお皿を下げる回数も必然的に増えるからです。
料理だけでも疲弊しきっているのに、配膳や後片付けのことも考える大変。
「横並びダイニングキッチン」なら家事の効率がグッと上がります。
流れ
- 配膳
- 片付け(シンク)
- 予洗い
- 食洗器
- カップボードへ収納
この一連の流れが最短距離で出来てしまうのが最高に素晴らしい。
「横並びダイニングキッチン」だけでもL字型にする価値はあります。
「中庭・バルコニー」との相性が良い
L字型のLDKは中庭やバルコニーとの相性が良いです。
なぜなら、L字で囲うように中庭やバルコニーを作ることで、2面に対して大きな「窓」を取ることができるからです。
大きな「窓」があることで、開放感・採光に対して有利に働きます。
例えば下の画像。
同じL字型でも大きな窓が「ある」と「ない」とでは視線の抜けがまったく違います。
「窓」がないほうは圧迫感や閉塞感があり、とても開放感があるとは言えません。
一方、「窓」があるほうは外と室内が繋がっているように見え、空間が広く感じられます。
大きな「窓」があることで視線が抜け、開放感のある空間を作り出すことができるわけです。
また、「窓」のサイズが大きければ採光もしやすく、LDK全体が明るくなるメリットも。
日中を通して部屋のなかは割と明るいため、雨の日を除いては照明を点けることはほぼないです。
以上のことからL字型のLDKは「中庭・バルコニー」と相性が良い間取りと言えます。
関連記事>>【メリットはホント?】実際に「中庭のある家」に住んで分かったリアル体験
空間ごとメリハリがつく
L字型のLDKは空間ごとにメリハリがつきます。
なぜなら、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)ごとに空間がゆるやかに区分されているからです。
空間にメリハリがつくことで、リビングで寛ぐとき、食事をするとき、料理をするときなど、それぞれの時間に集中することができます。
例えばリビング。
空間の奥へテレビを置いてしまえば、視線もそこへ集中しやすく、キッチンやダイニングが視界に入りません。
テレビも集中して観れますし、映画をよく観る方にとっては没入感に浸ることも可能。
L字型にすることで空間がゆるやかに区分され、生活にメリハリがつきやすいです。
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L字型LDKのデメリット
L字型のデメリット
- 配置換え(模様替え)がしにくい
- 無駄なスペースができてしまう
- 「I字型」よりも狭く感じやすい
- 数字ほど広く感じはしない
- テレビが見えない、見えずらい
配置換え(模様替え)がしにくい
L字型のLDKは配置換え(模様替え)がしにくいです。
LDKそれぞれが空間ごとに区分されるため、家具・家電の配置がある程度決まってしまうからです。
とくにダイニングテーブル。
「横並びダイニングキッチン」を採用した場合、ダイニングテーブルは必然的にキッチンの真横へ置くことになります。
また、窓の位置によってはテレビの配置も限定されやすく、それに伴ってテレビボートやソファの配置もだいたい決まってしまいます。
もちろん、配置換え(模様替え)はできるかと思いますが、結局は一番しっくりする配置に落ち着ていしまうことがほとんど。
L字型は空間ごとにメリハリがつきやすいですが、家具・家電レイアウトの自由度が低いとも言えます。
配置換え(模様替え)で気分を変えたい方にとってはデメリットに感じるかもしれません。
無駄なスペースができてしまう
間取りにもよりますが、無駄なスペースができてしまう可能性もあります。
我が家にはLDK入ってすぐ、キッチン前にリビングへ抜ける回遊部があります。
この回遊部が思ったよりも広く、個人的には無駄なスペースに感じてしまいます。
図面上では何も感じませんでしたが、実際に住み始めてみる違和感しか感じません。
棚やテーブルなど置くことも考えましたが、「油跳ね」や「水飛び」が気になって、今のところ何も置いていない状態です。
こんなことになるなら、キッチンは前面収納があるタイプにすればよかったと後悔しています。
L字型LDKでも回遊導線を意識しすぎると、無駄なスペースになってしまうことも。
とくに狭小住宅のような限られた間取りのなかでは、無駄なスペースはなるべく排除したいところです。
「I字型」よりも狭く感じやすい
これはよく言われていることで、I字型(縦型)よりも空間が狭く感じます。
I字型(縦型)はL字型はLDKよりも視線の抜けが良く、空間を広く感じやすいからです。
LDKを対角から見た写真になります。
柱(角)があったり、空間が曲がっていることで見通しが悪く、どことなく狭く感じませんか?
もし、I字型(縦長)のLDKを採用していたとしたら、今よりも空間を広々と感じることができたと思います。
あくまでも視覚的なものですが、空間の広がりだったり、開放感を演出したいのであればI字型(縦長)を検討したほうが良さそうです。
数字ほど広く感じはしない
お家が完成し、家具・家電がない状態のLDKを見たときは広く感じました。
いざ家具・家電を置いてみると思ったよりも狭く、数字ほどの広さは感じられませんでした。
贅沢は言えませんが、LDKがL字のように曲がることで、ひとつの大空間として感じられなかったのも事実。
LDKの広さを推し量るのが「帖数」ですが、数字だけ見てしまうと想像とは違う仕上がりになるかもしれません。
展示場などで実際に足を運んで広さを体感するのがベストと言えます。
テレビが見れない・見えずらい
L字型のLDKにするとダイニングからテレビが見れない、見えずらいです。
例えば、我が家のようにダイニングとリビングが続いている間取りにした場合。
画像向かって手前の席はリビングが正面になり、奥の席はリビングに背を向ける形になります。
そのため、奥の席は食事をしながらテレビを見ることができません。
半身になれば見えないこともないですが、食べずらいですし、食事に集中できません。
そもそも「食事をしながらテレビを見るのはいかがなものか」という意見もありそうですが・・。
テレビを見ながらワイワイ食事をしたい場合は何かしら対策が必要と言えます。
キッチンはダイニング寄りに若干ズレているため、テレビが見えないことはないです。
ただ、コンロの前に立つとテレビは見えません。
もし、料理をしながらテレビを見たいのであれば、ダイニングとキッチンを逆にする配置もあります。
ですが、それをやってしまうとダイニングからテレビが見えない・見えずらい間取りになってしまいます。
「横並びダイニングキッチン」は「配膳」や「片付け」が楽な反面、座る位置によってテレビが見えない・見えずらいというデメリットもあります。
L字型LDKは使いやすが、狭く感じることも
L字型のLDKは使いやすいです。
とくに「横並びダイニングキッチン」はダイニングとキッチンの距離が近いため、
「配膳」や「片付け」がしやすく、家事の効率が格段にあがります。
また、「中庭」や「バルコニー」との相性が良いこと、空間にメリハリがつくことが挙げられます。
ただし、「I字型」のLDKよりも空間が狭く感じたり、数字ほど広さを感じません。
空間の広がりだったり、開放感を演出したいのであれば「I字型」のLDKも検討したほうが良さそうです。