アウトドアリビングに憧れて取り入れる方は多いですが、
実際には「使わなかった」「手入れが大変」と後悔する声も少なくありません。
我が家には中庭がありますが、アウトドアリビングとして使うことを仮定するとデメリットが多く、
正直あまりおすすめできないと感じます。
今回は、後悔しやすい理由を体験談も交えてご紹介します。
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アウトドアリビングで後悔する理由
アウトドアリビングで後悔する理由は以下。
- 夏は虫に悩まされる
- 夏場は暑すぎて外で過ごせない
- 外へ出るのが億劫になる
- 家具やソファがすぐ汚れる
- 結局あまり使わなくなる
夏は虫に悩まされる
アウトドアリビング最大の敵は「虫」です。
とくに梅雨~夏場の終わりにかけて、蚊やユスリカなどの羽虫が発生します。
昼間もまったく発生しなわけではないですが、とくに夕方から照明に誘われて虫さんがたくさん集まってきます。
この状態で、夜にアウトドアリビングで「ゆったりお酒を飲みながら過ごす」なんてできる状態ではないです。
耳元を「ブ~ン」と通り過ぎる羽音。
気づけば数ヶ所刺されてます。
夏場、外に出るにしても、虫よけスプレーや蚊取り線香は必須です。
結局「落ち着いて過ごすどころじゃない…」という状況になります。

夏場に比べると虫は発生せず、快適に過ごしやすい環境ではあります。
とはいえ、せっかく作ったアウトドアリビングが季節限定でしか使われないのは勿体ない。
いずれにしろ、夏場は虫対策を何とかしないと快適に過ごすことはできません。
夏場は暑すぎて外で過ごせない
真夏の昼間は直射日光で灼熱地獄に。
とくに南向きの窓だと容赦なく日差しが照り付けるため、
アウトドアリビングに出て過ごすのは危険すぎます。
ウッドデッキもめちゃくちゃ熱くなるため、サンダルがないと歩くことさえ不可能。
長めの屋根を作って日陰を作ったとしても、暑いものは暑いです。
結局、エアコンが利いてるリビングルームで過ごすことがほとんどになります。
外へ出るのが億劫になる
アウトドアリビングをいざ使おうと思っても、
- サンダルや外履きを履く必要がある
- 窓が重くて開け閉めが面倒
- 室内から外への動線がスムーズではない
サンダルや外履きに履き替える必要がある
アウトドアリビングといっても基本的には外と同じ扱い。
床はどうしても土埃や雨風の影響を受けやすく、室内のような清潔さは保てません。
結果として、裸足やスリッパで過ごすよりも、サンダルや外履きに履き替える必要が出てきます。
毎回、アウトドアリビングへ出る度にサンダルや外履きに履き替えるのが結構めんどくさいです。
さらに、履物を外に出しっぱなしにすると雨で濡れてしまうため、下駄箱からその都度出し入れしなければなりません。
そうなると、結局外へ出るのがめんどくさくなってしまうんですよね。
窓が重くて開け閉めが面倒
アウトドアリビングへ続く窓が大きな掃き出し窓だと、窓が重くて開け閉めが面倒になります。
実際にトリプルガラスしましたが、重すぎて開け閉めするのも重労働。
「たかが窓の開け閉めだけで・・・」と思うかもしれませんが、実際にやってみると想像以上に重く、
毎回となるとどうしても外へ出るのが億劫になってしまいます。
結局、「わざわざアウトドアリビングに出るくらいなら、リビングで過ごせばいいか」と思ってしまうんですよね。
室内から外への動線がスムーズではない
リビングルームから「スッ」と出られることをイメージしている方もいると思いますが、
小さな手間が毎回積み重なることで、「わざわざ外に出るのが面倒」と感じやすくなります。
- 窓を開けたときに虫が入ってくる
- 窓枠に居るカエルが気になる
- そこら中に蜘蛛の巣を張られる
など心理的なハードルも高いです。
結局、リビングからアウトドアリビングへスムーズに行けないのが一番のネック。
家具やソファがすぐ汚れる
せっかくおしゃれなソファやテーブルを置いても、砂埃・花粉・雨風であっという間に汚れてしまいます。
屋外対応の家具でも、使っているうちにどうしても色あせや変色が起こってしまうことも。
また、虫の死骸やカエルのフンがつくこともあるので、潔癖な人には正直キツい環境です。
かといって、毎回折り畳みの椅子やテーブルを出すのは手間。
最初は「毎日使おう!」と思っていたアウトドアリビングも、気づけば週末だけに…。
結局あまり使わなくなる
アウトドアリビングを作った当初は


なんて気持ちになりますが、徐々に使わなくなってしまう人も多いんです。
実際に中庭のある家に住み始めた当初は、毎週のように使っていましたが、徐々に使う回数も減ってきました。
今では2~3ヵ月に1回程度。
よほどのアウトドア派でないなら、毎日活用するのはなかなか難しいかもしれませんね。
高い外構費用をかけたのに物置きスペースになってしまう…というのはよくある話です。
アウトドアリビングで後悔しないためにやっておくこと
アウトドアリビングは雑誌やSNSで見るととてもおしゃれで、「わが家にも欲しい!」と思う方も多いはず。
ですが実際に作ってみると「最初は楽しかったけど、だんだん使わなくなった…」という声もよく耳にします。
せっかくコストをかけて作ったのに持て余してしまうのはもったいないですよね。
実際に中庭を作った視点から、もしアウトドアリビングとして使うなら事前に考えておきたいポイントを紹介します。
長めの屋根を付ける
アウトドアリビングを作るなら、屋根は長め付けておくべき。
夏の日差しもカットできて屋外だけではなく、室内の快適性にも繋がるから。
また、屋根が短いと雨の日に床や出入口が濡れてしまい、せっかくの空間も使いづらくなります。
逆に長めにしておけば、ちょっとした雨なら外に出られますし、
また、紫外線や雨から家具や床材を守れるので劣化を防げるのもメリット。
アウトドアリビングを長く活用したいなら「屋根を長めに付ける」が使い勝手を左右すると言えるでしょう。
関連記事≫軒なしの家はやめたほうがいい?実際に住んで感じたリアル(本音)
目隠しを高めに設置する
アウトドアリビングを作るなら、高めの目隠しを設けておきたいところ。
せっかくおしゃれに仕上げても、外から丸見えだと落ち着いて過ごせません。
目隠しがあれば視線を気にせずコーヒーを飲んだり子どもを遊ばせたりでき、プライベート感がぐっと増します。
また、夜に室内が丸見えになりにくく防犯面でも安心。
さらに木目調や格子などデザインを工夫すれば圧迫感もなく、空間のアクセントにもなります。
快適に使えるアウトドアリビングを目指すなら、目隠しはしっかり検討しておきたいポイントです。
虫対策として植栽、照明は控えめに
虫対策として植栽や照明は控えめにしたほうがいいです。
植栽周りは「湿度・エサ・隠れ家」の条件が揃っているため、虫にとって快適な環境です。
そのため、植栽があればあるほど、虫が発生しやすいです。
できることなら植栽はなしにして、フェイクグリーンにするなど対策したほうがいいです。
あと水辺があるとボウフラなどが発生しやすいので、水はけが良い環境がベスト。
照明も控えめにした方がいいです。
というのも、虫は照明に寄ってきやすく、明るければ明るいほど発生しやすいからです。
実際にスポットライトをなしにして、植栽を照らす照明のみしましたが、寄ってくる虫の母数も減りました。
もし、梅雨~夏場にアウトドアリビングで過ごしたいのであれば、照明を抑えられるように計画しておくべきです。
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まとめ
アウトドアリビングは一見おしゃれで憧れますが、実際に暮らしてみると
- 「虫対策が大変」
- 「外へ出るのが億劫になる」
- 「思ったより使わない」
などの後悔につながることも少なくありません。
設計段階では理想を描きがちですが、現実的な使い勝手やメンテナンスの手間も考慮することが大切です。
導入するか迷っている方は、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、
本当に必要かどうかを見極めることが後悔しない家づくりにつながります。