まずは以下の目安表で、ご自身の家族に必要な広さを確認してください。
| 家族構成 | LDK広さ目安 | 特徴・イメージ |
| 3人家族 | 16畳 ~ 18畳 | 必要十分。 掃除が楽で家族の距離が近い。 |
| 4人家族 (平均的) |
18畳 ~ 20畳 | ベストバランス。 子供が成長してもゆとりがある。 |
| 5人以上 | 22畳以上 | かなり開放的。 大型家具や来客にも対応可能。 |
家族構成によって「狭い・広い」の感じ方は大きく変わります。
この記事では、平均サイズの詳細なシミュレーションに加え、「21.5畳」にした我が家の実例も公開。
「広ければいい」わけではない、実際に住んで分かったリアルなメリット・デメリットもお伝えします。

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リビングルームの平均的な広さはどれくらい?

まずは、世の中の一般的な「平均」を知ることから始めましょう。
ハウスメーカーや工務店が提案する標準的なサイズ感を把握することで、基準ができます。
LDK|平均の畳数
注文住宅において、
- リビング(L)
- ダイニング(D)
- キッチン(K)
を合わせたLDKの平均的な広さは、約16畳〜20畳がボリュームゾーンです。
これを細分化して考えると、以下のような内訳になることが一般的です。
- キッチン: 4〜5畳
- ダイニング: 4〜5畳
- リビング: 8〜10畳
合計すると16畳〜20畳になります。
もし、LDKで14畳以下になると、ソファとダイニングテーブルの両方を置くのが少し窮屈に感じ、
家具の配置に工夫が必要になります。
逆に20畳を超えると、かなり開放的な空間づくりが可能に。
マンションと戸建ての違い
マンションのLDK平均は12畳〜15畳が一般的です。
そのため、20畳以上ある注文住宅のモデルハウスに行くと「広すぎる!」と驚く方が少なくありません。
しかし、「今の家(マンション)より畳数が多ければ大丈夫」と安易に決めるのは危険。
- マンション: 廊下や階段が少なく、部屋全体の有効面積が広い
- 戸建て: 階段や通路スペースが必要なため、図面上の畳数よりも狭く感じやすい
畳数という「数字」だけで判断せず、家具を置いた後の「実際に使える広さ」で比較することが大切。
家族構成別!リビングルームに必要な広さ

という疑問にお答えします。
国土交通省の居住水準なども参考に、家族構成別のおすすめサイズをまとめました。
3人家族(夫婦+子供1人)の場合
目安:16畳〜18畳
3人家族なら、16畳あれば十分快適に過ごせます。
対面キッチンに4人掛けのダイニングテーブル、
そして3人掛けのソファを置いても、動線(人が歩く幅)を60cm以上確保できる広さです。
子供が小さいうちはリビングの一角にキッズスペース(おもちゃ置き場)が必要になりますが、
18畳あれば、畳コーナーを作ったりラグを敷いたりする余裕も生まれます。
4人家族(夫婦+子供2人)の場合
目安:18畳〜20畳
4人家族の場合、子供が成長してからも全員がリビングに集まることを想定すると、
最低でも18畳、理想を言えば20畳あると安心です。
特に子供が中高生になると体格も大人と変わらなくなるため、
16畳では圧迫感を感じる可能性があります。
「全員がソファに座れなくても、床やパーソナルチェアでくつろげる余白」を作るためには、
20畳前後がベストバランスと言えるでしょう。
5人以上、または二世帯の場合
目安:22畳以上
5人以上が集まる場合、ダイニングテーブルも6人掛け以上の大きなサイズが必要です。
さらに、来客が多い家庭や、二世帯住宅で親世代と共有するリビングの場合は、
22畳〜24畳ほどの広さを確保することをおすすめします。

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実例公開!我が家のリビングルーム

ここで、実際に注文住宅を建てた我が家の実例をご紹介します。
平均よりも少し広い「21.5畳」のリビングルーム(LDK)を採用しました。
実際に住んでみてどうだったのか、リアルな感想をお伝えします。
関連記事≫【レイアウト公開】L字型のLDK(21畳)は狭い?広い?
21.5畳の成功ポイント

- 十分な広さと自由度がある
21畳あれば家具選びの自由度が高く、背の高い観葉植物やインテリア雑貨を置く余裕も生まれます。
また、4人家族で子供が成長しても問題ない十分な広さ。
- 空間にメリハリが生まれる
L字型はI字型(長方形)に比べて空間が緩やかに区切られるため、『だだっ広さ』や『間延び』を感じにくい。
特に奥まったリビング配置によりキッチンやダイニングからの視線を気にせず、
テレビや映画に集中してくつろげる『個室感』のある空間が作れます。
- 中庭との相性が抜群
L字型にすることでキッチン・ダイニング・リビングのどこにいても中庭を感じられる。
- 子供の遊び場としても十分
家具を少し移動させれば、子供がおもちゃを広げて遊ぶのにも十分なスペースが確保できる。
21.5畳の後悔ポイント

- I字型に比べると少し狭い
柱や壁によって視線が一部遮られるため、視線が一直線に抜けるI字型の間取りに比べると、
空間の広がりや一体感はやや劣ると感じる。
- リビング単体で見ると手狭
全体の畳数は広くてもエリアを分けることでリビング単体(7畳)は少し狭く感じる。
大型の家具を置くと圧迫感が出やすいため、大きなソファなどを置きたい場合はリビングだけで8〜10畳は欲しい。
- おもちゃの片付けが大変
スペースが広いため、子供のおもちゃが四方八方に散らばりやすい。
片付けが少し大変という点はデメリットとして挙げられています。
- 通路幅の確保に注意が必要
ダイニングテーブルの配置によっては、椅子の後ろの通路が狭くなり、
配膳や通行がしにくくなる(座っている人にぶつかりそうになる)。
リビングルームの広さを決める際に注意すべきポイント

「ただ広ければいい」わけではありません。
限られた予算と坪数の中で、満足度の高いリビングを作るためのポイントを解説します。
家具・家電のサイズから逆算する

これが最も失敗しない方法です。
図面ができあがってから家具を選ぶのではなく、「置きたい家具を決めてから広さを決める」のが鉄則。
-
ソファのサイズ
幅200cm以上のソファを置きたいなら、壁面の確保と通路幅が必要です。 -
ダイニングテーブル
椅子を引いた時に後ろを通れるか?(テーブル端から壁まで最低100cmは必要)
-
テレビのサイズ
65インチ以上なら、視聴距離は最低でも2.5m〜3mは欲しいところです。
これらを配置してみて、無理がない広さが「あなたにとっての必要最低限の広さ」です。
視覚効果を活用して広く見せる

予算や土地の都合で、物理的に20畳確保できない場合も多いでしょう。
そんな時は「視覚的な広さ」を追求しましょう。
-
天井高を上げる
一般的な天井高は240cmですが、これを250cm〜270cmにする、
あるいは「折り上げ天井」にするだけで、体感は2畳ほど広く感じます。
-
窓の配置とサイズ
大きな掃き出し窓(床から天井近くまでの窓)を設けたり、
ウッドデッキとリビングの床の高さを揃えたりすることで、
外まで部屋が続いているような錯覚を生み出せます。
-
色の効果
壁や天井、床をホワイトやライトベージュなどの膨張色でまとめると、部屋が広く見えます。
逆にダークカラーは引き締まって見えますが、少し狭く感じることもあります。
収納計画を忘れない

「リビングを広くしたいから収納を削ろう」というのは危険。
収納が足りないと結局テーブルや床に物が溢れ、
「20畳あるのに、物が散乱して狭く感じるリビング」
になってしまいます。
リビング収納(クローゼットやパントリー)を確保するだけで、「使える床面積」は確実に広がります。

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リビングの広さシミュレーション【畳数別】

最後に、広さごとの使用感をシミュレーションしてみましょう。
16畳(LDK)
- 感覚: 必要十分。無駄がないコンパクトな距離感。
- 家具: 2〜3人掛けソファ、4人掛けテーブル。
- 向いている人: 掃除を楽にしたい、家族の距離を近くしたい、予算を抑えたい。
18畳(LDK)
- 感覚: ゆとりを感じる標準サイズ。多くの人が「ちょうどいい」と感じる。
- 家具: 大きめのソファ、観葉植物やサイドテーブルも置ける。
- 向いている人: 一般的な4人家族、家具選びを楽しみたい人。
20畳〜22畳(LDK)
- 感覚: 開放的。ホームパーティも余裕。
- 家具: コーナーソファ、アイランドキッチン、ピアノなども検討可能。
- 向いている人: 来客が多い、家にいる時間が長い、広さに妥協したくない人。
リビングの広さまとめ
注文住宅におけるリビングルーム(LDK)の平均的な広さは16畳〜20畳です。
しかし、本当に大切なのは「平均値」に合わせることではなく、
「自分たちの暮らしに合った広さを選ぶこと」です。
- 3人家族なら16〜18畳でも十分快適
- 4人以上なら18〜20畳あるとゆとりが生まれる
- 開放感を重視するなら、我が家のように21.5畳以上を目指すのもアリ
- 物理的な広さだけでなく、天井高や窓の配置で「体感」は変えられる
我が家の21.5畳のリビングは、掃除や空調の面で多少のデメリットはありますが、
家族全員がのびのびと過ごせる最高の空間になりました。
これから間取りを決める方は、ぜひ「置きたい家具」と「そこでどんな時間を過ごしたいか」をイメージして、
最適な広さを見つけてくださいね。









